アリスの本棚

読んだ本の紹介をしていきます。

夜のピクニック

夜のピクニック (新潮文庫)

夜のピクニック (新潮文庫)


(2010年読了)

未完成な少女 不定形な人間

恋に燃える高校生をこんな風に表現してる部分がある。
中高生の女子は感情の起伏も激しくて扱いにくい。
そこがその年代の良さなんだけど、主人公の融は彼女らの青春の1ページを埋めるためだけに振り回されたくない。って思っているっていう描写がある。

そこは物語の本筋とは全く関係なぃんだけど、個人的にへ~っと思ったので。
そのような女子は打算的であるという表現もある。
私は打算的な不定形の女子になってはいなぃか…がまん顔と自問してしまぃました。


普通の青春小説を期待して読んでみたらちょっと凝った面白い話でしたぴかぴか(新しい)
だから先がよめなくて気になってしまぅぴかぴか(新しい)ぴかぴか(新しい)
登場人物一人一人の人柄も魅力的で、彼らに会ってみたいと思った。特に、美和子と忍ぴかぴか(新しい)
美和子はどれほど良い女なんだexclamation ×2タメにいたら嫉妬してしまいそぅ(笑)


映画早くみたぃなハート

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結局映画は見ていない。

恩田陸は、母親が読んでた記憶がある。

この話は、水戸一校の学校行事がモデルになってるんだよね、確か。

私の父親の母校でもあるので、親近感がわきます。

また、私の高校にはマラソン大会もなかったし、こーゆー行事ももちろんなかったので、少し憧れます。

ホーリーランド

ホーリーランド (1) (Jets comics (846))

ホーリーランド (1) (Jets comics (846))


(2009年読了)

はーーーやばい!
おもしろかった!
全18巻です。
でもあの終わり方はすごく気になる。
続編かいてほしーー!

ストーリーは、
中学時代いじめられてた過去を忘れるために
夜の街をさまよい出した高1の神代ゆうが、
路上でいろんな人と喧嘩をしながら
暗い過去から開放されてく、、、

面白いのは、ゆうの敵として出てくる人たちがいろんな格闘技や武道の使い手で、その技や武術の特性を丁寧に解説してくれるところです。格闘技や武道の奥深さを感じます。
あーゆうのはリアルに人を殺せるてか、殺すために発達してきたのだと、読んでて思いました。

ゆうが自分を守るため、自分の大切な場所を守るために
死ぬ気で向かっていくときの気迫は読んでて目がはなせないです。
喧嘩をたくさんこなすうちに、
筋肉もついてかっこよくなったり、
技のバリエーションが増えたり、
友達が増えたり、
敵だった人がゆうに技を指導し始めたり、

神代ゆうはほんとーに魅力的です!!!
久しぶりにマンガよんだけど、
ほんっとーーーに楽しませてもらいました!
さいっこーのマンガでしたー!

 

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実家に行ったら姉の部屋にあって、読み漁ったんだよね。

一瞬の風になれ

 一瞬の風になれ 第一部 -イチニツイテ- (講談社文庫)

一瞬の風になれ 第一部 -イチニツイテ- (講談社文庫)

(2009年読了)

この本は夏に読むべきです!!

私は、この本を読んで
なんで自分が小説にはまるのか、気づかされました。
この本の中に入りながら、
私は陸上に燃える高校男子と一体となってた気がします。
自分とは違う人生を追体験するってこういう感じなんだな。
それほどまでに私はのめりこんだんでしょうね。

主人公の新二のキャラが大好き。
自分も歳が近い姉がいて、だから兄貴に対する思いも、
私とは間逆なので新鮮で、素直でいいなって思った。
3巻通して読んで、新二が心身ともに成長していく様子も感じられる。
新二ママも連も谷口も仙波も鳥沢も守屋もみっちゃんも桃内もみんないいよ!キラキラ輝いてたよーぴかぴか(新しい)

青春を経験できた気がします。
ほんとにありがとうございました!

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青春系の本。

たまに読みたくなるよね。

 

花を運ぶ妹

花を運ぶ妹 (文春文庫)

花を運ぶ妹 (文春文庫)


(2009年読了)

やっと読み終わった!!

友達にバリが舞台の本だって勧められて読み始めました。
バリには卒業旅行でいったんだけど、
本に出てくる地名や、島の雰囲気の描写に旅行の思い出を重ねながら楽しく読みました!

でも内容はそんなに南国的なのんびりしたものではありません!

ヘロインにはまってバリ警察に捕まって冤罪によって死刑にされそうになるテッチと、テッチを死刑の危機から救うべく立ち上がる妹カヲルのお話です。

テッチがヘロインを注入し、気持ちよくなって、ヘロインが切れて禁断症状が出る過程、その様子があまりにも生々しくて、
池澤さんはヘロインを実際にやったんじゃないか?
と思わずにはいられない!!

犯罪者を兄に持ったカヲルの辛い心境、
あんなに素晴らしいバリの島が憎むべき対象にしか写らない。
でもその心が少しずつ、明るく開けて、
裁判の進行を変えていく。
そのきっかけはバリ島の持つ神秘性というか、なんというか。

薬、裁判+ちゃんとバリの文化の厚みが伝わってくる。
たっぷりな作品でしたー!!!

ほんとに、池澤夏樹はすごいね!!!!!

 

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ディンパサール空港の柱にポスターが貼ってあって、

ドラッグしたらデスペナルティーってでっかく書かれていて、

友達とやばいねって笑ったのを覚えてる。

バリはまた行きたいと思う場所。

友達とのすてきな思い出があるからかもしれない。

独特な雰囲気のせいかもしれない。

実際に行った場所が舞台なので、

景色を想像しながら読んだ。

夜回り先生

夜回り先生 (小学館文庫)

夜回り先生 (小学館文庫)

(2009年読了)

辛い思いをしないと、
人の痛みはわからないんだなって感じた。

この人は、本当にすごい。

そういうことを感じたと同時に、

日々辛い思いをして生きている
子ども達がたくさんいるってことを感じた。
その苦しみは、私の想像には及ばないものなのなんだろうな。
子ども達には、幸せになって欲しいなって思う。

たくさんの子ども達に、読んでもらえるように、
文庫本にして、安くしてある。
そういうところもまた、先生の思いがあるわけで、
本当にこの人はすごいと思う。

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テレビでも特集していて

気になって読んだ本。

私は、彼のようにはなれないと思ってしまう。

それでも、そういう現実があると知ることができた本。

 

半落ち

半落ち (講談社文庫)

半落ち (講談社文庫)


(2009年読了)

 

映画見てから読んだんだけど。

映画での名場面を文章でまた見たくて、
それを期待して読んだけど。

各章が梶総一郎を取り巻く人々の視点で彼らの人生模様も交えて描かれてて面白かったけど。

あのシーンは小説にはなかった!!涙わーい(嬉しい顔)

映画また見たくなってきたぴかぴか(新しい)

 

 

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映画見た後で原作読んだパターン。

これはこれで楽しめた気がする。

でもやはり映画の世界観を原作にも求めてしまう。

別物として楽しめたらいいのにね。

 

マリコ/マリキータ

マリコ/マリキータ (角川文庫)

マリコ/マリキータ (角川文庫)


(2009年読了)

短編集です。

5つの話が入ってて、
私が一番好きなのは、
やっぱり『マリコ/マリキータ』

グアムが舞台で、読みながらサイパンでみたキラキラの海や景色を思い出したり、
島の暮らしを感じることができて、すがすがしい感じ。

マリコ/マリキータは本当に魅力的な人。
日本の常識とか、決められたレールとか、
そういうものから抜け出せないけど
抜け出してみたいとひそかに思ってるそういう憧れが
ストーリーの裏側に感じられる。
だから、日本から抜け出したいと思わない人には、
あまり面白い話には感じられないかもしれない。

池澤さんの話は、そういうの多いなって今回の読んで感じました。

『帰ってきた男』は難しい。
誰も行ったことのない奥地に潜むオニロス遺跡に行った男が、
一緒に行ったフランス人のピエールを置いて結局は日本に戻ってくる。男が遺跡に行って感じたものを、文を読みながら想像する。

現代の文明の孤独感とか、競争心とか、色んな不安から解放された状態。それってどんな気分だろう?
日本の社会の中で、あくせくと日々に追われながらも、
いつかこの感じから解放されたいと思ってる人たちがいる。
日本の外に出てみると、案外オニロス遺跡のような場所は無数に存在するのではと思う。
それを感じることができるかどうかはその人しだいなんだけど。
日本から離れられない人でも、この話を読みながら外側の世界を感じることができる。

池澤さんの本は、ほんとに広い。
読み出すと、世界がわーって広がっていく。
家の中で、広い世界を感じることができる、贅沢な作品です。

ただし、文章は少し難しいときがある。

 

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2009年の1月に、卒論書き上げたその週末に、後輩とサイパンに行ったんだ。

無謀にもサイパンマラソン申し込んで、徒歩でもいいからとりあえず42.195キロの距離を体感してみようということになった。

こんな誘いに付き合ってくれた後輩には本当に感謝してる。(今でも仲良し)

(この後輩は、ネパールにボランティアに行った後輩である。私がネパールに行くきっかけを作った人でもある。彼女は私がピースボートから帰ってきた後で、私の話に興味を持ってくれた人だ。それ以前は何も感じなかったのに、それをきっかけに気が合うようになって、今では先輩・後輩の垣根を越えた仲良しになれてて嬉しく思う。)

 

マリコ/マリキータは、サイパンのきれいな海と、後輩と過ごした日々を思い出しながら読めるから楽しいのだ。