戦争をしなくてすむ世界を作る30の方法
- 作者: 平和をつくる17人,田中優,川崎哲,小林一朗
- 出版社/メーカー: 合同出版
- 発売日: 2003/08
- メディア: 単行本
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明けましておめでとうございます。
本年も引き続き、本棚の整理、頭の中の整理に励みたいと思います。
年明けの一冊目は、前回から引き続き、
田中優さん関連の本です。
手に取ったのは約10年前。2006年。
ピースボートの船旅から帰ってきて、
自分も戦争のない平和な世界を作るためにできることをやっていきたい!
と思っていた日々。
学生だったので、働いて社会に貢献しているわけでもないし、
お金もない。
日々の生活の中に、戦争に加担しないですむような選択肢はないだろうかと考えていました。
フェアトレード製品を買うとか、地産地消とか、主要メディアを鵜呑みにしないで国際協力NGOの勉強会に参加したりして問題を多角的にみるようにするとか、デモに参加するとか、石油に頼らず自然エネルギーで生活するとか、いろいろと当時大事だと思っていたことのルーツにこの本やピースボートの船上で学んだことがありました。
今回改めてこの本を読んでいて思ったのは、アメリカについてです。
この本が出版されたのは2003年。ちょうどイラク戦争が始まった年でした。
イラク戦争は、当時の米ブッシュ大統領がフセイン政権に対して「大量破壊兵器持ってる」って決めつけて勝手に攻撃を始めた感じでした。
当時ニュース見ながら、あまりにも強行だな、そんなやりかたいいなかな、などと疑問に思っていました。
フセイン大統領がつかまって、バグダッドのフセイン象が倒されて、イラクの人たちが嬉しそうにしている様子が映し出されたも覚えています。
当時はその様子を見て、「フセイン大統領は国民を抑圧していたとんでもない独裁者だったんだな。彼がいなくなったらイラクは民主的になって平和になるのかな。」とか呑気に考えていた。
でも、実際にはイラクの平和はなかなか訪れないし、大量破壊兵器が実はなかったという話になるし、「ブッシュさんはとんでもなく横暴だな。アメリカのこのようなやり方をよくないに決まってる。」と思いました。
それどころか、イラク戦争後にシーア派の政権ができて、国内に居場所をなくしたスンニ派の人たちがISとなってシリアで過激化している。。。
武力行使では平和な未来は築けないってことがよくわかる。
すべての発端はブッシュさんじゃないかと思う。
どうして彼は裁かれないのかと思う。
それほど、アメリカは世界の中で強い権限を持っている。
日本は、その強いアメリカの傘下に入ることで、平和な状態をキープしてる。
でもこれでいいのかな?
このままでいいのかな?
もっといろんな本を読んで考えていきたいと思った。