ぼくは13歳 職業、兵士。ーあなたが戦争のある村で生まれたら
これも2008年に読了。
学生の頃に読んだ本。
懐かしいな。
戦争を作り出す仕組みについての本。
7年前も今も、戦争はなくなっていないし、
戦争への国民の不安は当時よりも高まっている。
一人一人が、戦争を引き起こす仕組みについて知ることは大切だと思う。
自分がその仕組みに関与しないように行動することも大切。
私が日本に生まれたのは偶然である。
戦争のある国に生まれた子達も偶然で、
何も罪はない。
村から誘拐されて
兵士にされた少年少女たちは
精神的にも肉体的にも傷ついて、
社会に復帰することはとても難しい課題である。
本の前半はそんな子ども達の様子が実際に彼らにあってきた著者の目線で書かれている。子ども達の写真も載っていて、子ども達の声がまっすぐ伝わってくる。
本の後半は、子ども兵をなくすための方法や、戦争の仕組みについて書かれている。
私が驚いたのは後半の内容だった。前半から伺える子ども達の酷な現実を作り出す仕組みである。戦争は自然発生的に始まるんじゃない。かならず仕掛け役がいるんだ。
しかも、その仕掛け役はある意味私自身でもある。
戦争がなくなりますように、なんて他人事のように祈ってるだけじゃいけないんだと思う。